ソフトバンク・ドラ3津森、初登板で満塁被弾 チームは天敵に連敗

 「ソフトバンク1-5ロッテ」(21日、ペイペイドーム)

 あまりに突然の出番だった。二回、先発の二保が危険球で退場処分に。いきなり無死満塁で登板したソフトバンクのドラフト3位・津森(東北福祉大)が、フルカウントから井上に速球をバックスクリーンへと運ばれた。プロ初登板で最初の打者に満塁本塁打を浴びるのは2リーグ制となった1950年以降では初。「緊張はなかった。ここで抑えられたらと思ったけれど」と悔しがった。

 「(捕手が)座って投げたのは5球くらい」と、ほとんど肩をつくれないままマウンドへ上がった。衝撃のデビューとなったが「四球とか出すよりも、思い切って投げたら仕方がない」と切り替え、その後の打者12人に対しては2安打無失点で4三振を奪った。

 しかしチームは5年ぶりの開幕カード3連戦負け越し。昨年8勝17敗と天敵だったロッテ相手の連敗でも、強心臓のルーキーが持ち味を発揮したのは明るい材料となりそうだ。工藤監督は「投げているボールは見ている限り良かった。必ずこの経験は次につながる」と期待した。

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