侍・丸 突貫出陣「あまり時間がない」先発予定山口のブルペン投球で本番調整

 国際大会「プレミア12」に臨む野球日本代表「侍ジャパン」が3日、台湾・桃園市の桃園国際野球場で3時間の調整を行った。追加招集の丸佳浩外野手(30)も練習に合流。ブルペンで山口俊投手(32)の生きた球を確認するなど、5日・ベネズエラ戦に向けた急ピッチ調整が始まった。またA組がメキシコで2日(日本時間3日)に開幕。米国がオランダに9-0で快勝。メキシコはドミニカ共和国に6-1の六回裏2死降雨コールドゲームで勝った。

 追加招集の丸が侍ジャパンのユニホームを身にまとい、仲間たちの輪の中に入った。坂本や小林、菊池や鈴木と気心の知れたメンバーが温かく迎える。「あまり時間がないですし、練習できる時に練習しておきたい」。5日のベネズエラ戦にベストな状態で臨むため、フリー打撃の前にブルペンへ向かった。

 18・44メートル先には5日の先発が濃厚な山口。本番モードで右腕を振る同僚に対し、打席でイメージを膨らませた。「自分のストライク、ボールの感覚が違っているかもしれないので」と捕手の小林に確認。その後の打撃練習では快音を連発し、稲葉監督も目を細めた。

 「もう少し体ができていないのかなと思っていたんですけど、予想以上に動けていた」

 中堅の守備では不規則に舞う風に影響される飛球を何度も追い、球場をよく知る台湾在住の日本人練習補助員にも「いつもこんな風なの?」と質問。ありとあらゆる手を尽くし、備えるしかない。

 全体練習後は坂本、菊池と特打に参加。「走ること、守ること、打つこと。しっかりやるしかないので」。10月23日の日本シリーズ第4戦以来実戦から遠ざかっているが、言い訳はしない。急ピッチの調整で万全の状態を作り、日本の力になる。

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