立命館宇治・石川部長、最後の夏に感無量

 「全国高校野球選手権・2回戦、星稜6-3立命館宇治」(13日、甲子園球場)

 立命館宇治(京都)が今大会No.1投手を引きずり出した。5点を追う六回に星稜(石川)の2番手・寺西を連続適時打で降板に追い込み、2死一、二塁。奥川がマウンドに立つと「来たぞ!」とベンチは沸いた。そして今野優斗内野手(3年)が147キロ直球を左前へはじき返し、プロ注目右腕に今大会初の適時打を見舞った。

 しかし優勝候補の壁は高かった。170球完投の高木要投手(3年)は「勝ちきれなかった」と悔やんだが「先生に甲子園で1勝でもあげられてよかった」とも言った。石川順久部長(60)は00年から務めた部長を今夏で退任する。入学時「君たちの最後の夏が僕の最後の夏」と告げられたのが現3年生。ただここまで来るのは簡単ではなかった。新チーム結成時、2年生が定位置を奪うようになると、3年生の中には練習に実が入らない選手も出た。それでも連日のミーティングで一丸となり、甲子園までたどり着いた。

 同校聖地初星と、この日の3点は成長の証だ。石川部長は「いろんなことがあったチームだけどたくましくなった。ありがとう」と教え子に感謝した。(田中亜実)

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