楽天・銀次 捕手でチーム救った 無失点リレー演出&二盗阻止
「オリックス5-5楽天」(7日、京セラドーム大阪)
「ファーストの銀次が、捕手」。九回裏、守備位置変更のコールに場内がどよめいた。
楽天は3点を追った九回1死、2人目の捕手・足立に代打・藤田を送った。執念のタクトで同点に追いついたが、ベンチの捕手は皆無。そんな非常事態に起用されたのが捕手経験のある銀次だった。
サインはベンチから出し、無失点リレーを演出。さらに西浦の二盗も阻止した。平石監督は「勝ち以上の引き分け」と絶賛する。
捕手だったのは入団から3年間で、1軍での出場経験はなし。2軍では09年9月24日のイースタン・ヤクルト戦(戸田)までさかのぼる。それでも銀次は「意外に大丈夫。いい投手の球を受けられたのは自信になった。でも、足は激痛」。10年ぶりに味わう疲労感に苦笑いだった。