日本ハム・松本、帝京先輩“原口魂”で定位置奪取だ
日本ハム・松本剛内野手(25)が16日、“原口魂”で定位置奪還を誓った。今季球団のシーズン代打安打記録に並ぶ23安打を放った阪神・原口は、母校帝京の2学年先輩。当時の思い出を振り返り、心を奮い立たせた。
「なんとしてもプロにいきたいと、努力していたのを1年生の時に見ていました」
その背中は今もくっきりと刻まれている。「帰るのは3年生の中で一番遅くて、僕たち1年生と同じ時間でした。あの姿を見て、すごく刺激を受けましたね」。09年夏の甲子園は自身も全3試合に出場し、原口と共にベスト8進出に貢献した。
昨季は主に外野手として115試合に出場し、自身初となる規定打席に到達。侍ジャパンにも選出されたが、今季は打撃不振で54試合の出場に終わった。
「僕が打ったらLINEをくれるんです」。先輩の優しさが心に染み、またそれが活力に変わる。この日は千葉・鎌ケ谷の2軍施設で黙々と走り込んだ。厳しい生存競争も、原口と同じ“帝京魂”で乗り越えていく。