2戦連発“ギータ劇場”稲葉侍猛攻12点連勝 MLBオールスターの松井氏も絶賛

 「日米野球、MLBオールスター6-12侍ジャパン」(10日、東京ドーム)

 侍ジャパン・日本代表の4番に入った柳田悠岐外野手(30)が初回に左前へ先制タイムリーを放つと、三回には左中間スタンドへ2号2ラン。第1戦の九回に劇的な逆転サヨナラ弾を放った千両役者が、2夜連続で輝きを放った。4打数4安打4打点と打線を引っ張り、MLB選抜に2桁12得点の猛攻を浴びせて2連勝を飾った。

 スタンドもメジャー軍団も驚がくの、連夜のギータ劇場だ。三回1死二塁、柳田がラミレスの初球カーブをフルスイング。大歓声の中、左中間席へ突き刺した2ランは、第1戦の逆転サヨナラ弾に続く2試合連発。4打数4安打4打点で2連勝に導き「本当にいい一日になった」と満面の笑みを浮かべた。

 前日の5番から4番に昇格して臨んだ一戦。いきなり流れを作った。初回2死二塁で、痛烈な打球が三塁線を破る先制V打。五回は左前適時打、六回には中前打。七回の打席で代打を送られ、お役御免となった。「リラックス。打ちたいと思うと上体が突っ込む。いいバランスで自分のスイングをする」。肩の力を抜いて打席に入り、全てファーストストライクを仕留めた。

 日本チームの打者による2試合連続本塁打は、02年大会の中村紀洋以来。その暴れっぷりには、メジャー軍団も舌を巻く。この日の打球は全て中堅から左方向。MLB選抜のマッティングリー監督が「こちらからすると危険な選手」と話せば、中堅・ピラーは「彼のアグレッシブなスイングに反応しないといけないけど、なかなか追いつかない」と首をひねった。

  MLBオールスターの松井ベースコーチは言う。「みんな止められないと話をしてます。センターから逆方向にあれだけ距離が出るというのは、ちょっと日本人打者には見られなかった」。見る者全てを魅了するのが、柳田の力だ。

 日本の2桁得点は00年の14点以来。「いい準備をして、できることをしっかりやっていきたい」。侍の背番号22から飛び出すごう音は、止まる気配がない。

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