巨人・山口鉄也投手（３４）が５日、都内のホテルで会見に臨み、今季限りでの現役引退を表明した。“育成の星”として脚光を浴び、９年連続６０試合登板を果たした鉄腕。「悔いはないです」とし、使い続けた自身の左肩をねぎらった。

　「まさか、こんなに投げるとは思わなかったし、こんなに（左肩を）使うとは思わなかった。『びっくりしただろ？』と言いたい。あとは今日の肩は痛いのか痛くないのか考えなくていい。『お疲れさま』とも言いたい」

　チームの黄金期を支えた左肩は悲鳴を上げていた。９月に同箇所を痛め、球団と相談。「そろそろ限界かな」と決断した。今後したいことを問われると「スノーボード」と答え「今まではケガをしてしまうので行けなかった。家族みんなでしたい」と思いをはせた。

　会見の最後には内海、長野、坂本勇、沢村、菅野、宮国に加え、自身と同様に今季限りで現役引退した村田修一氏、杉内俊哉氏がサプライズ登場。花束を受け取った希代のセットアッパーは、笑顔で現役生活に別れを告げた。