日本ハム清宮場外5発 駐車場まで飛ばした!プロ初フリー57振14発

 打撃練習で豪快なスイングを見せる清宮(撮影・中田匡峻)
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 「日本ハム春季キャンプ」(21日、国頭)

 怪物がいきなり規格外の打球をかっ飛ばした。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が21日、沖縄・国頭村のかいぎんスタジアム国頭でプロ入り後初の屋外フリー打撃を行い、57スイングで14本の柵越えを放った。うち5本は場外弾。右翼後方の駐車場まで飛ばす驚異のパワーを見せつけた。

 ド迫力の打球で多くの報道陣、観衆でにぎわう球場をざわつかせた。10スイング目。快音を発した打球が右翼方向へ上がる。記念の“プロ1号”は10メートルの防球ネットを越え、ワンバウンドで駐車していた車に当たった。

 驚きの声が上がる中、その後もマイペースで快音を響かせた。ケージ裏では栗山監督が見守っていたが「えっ、知らなかった。バッティングに集中していて」と清宮。徐々にエンジンが温まり、16球目の右翼場外弾からは3連発。「たくさん我慢してきたので、すごく楽しかった。気持ちよかった」。打撲した右親指は完治したものの、打撃勘は6、7割という状態。それでもここまで飛ばすのだから恐れ入る。

 “持っている男”ぶりも発揮した。早朝に小雨が降り、屋外フリーの中止が検討されていたが室内でのウオームアップ中に晴れた。荒木2軍監督は「あいつはすごいよ」と早実の後輩の強運に脱帽だ。

 アリゾナではフリー打撃を行わず、はやる気持ちもあったが「また痛くて振れなくなるのは嫌だから」と我慢の日々を振り返った清宮。才能の片りんに栗山監督は「ホームランバッターの軌道じゃないけど、入るのが特徴。素晴らしい」と評価した。22日も屋外フリーを行い、状態が良ければ23日以降の実戦初打席の可能性もある。

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