三本松「アルティメット・クラッシュ」で初戦快勝 清宮克幸氏の提言を拝借
「全国高校野球選手権・2回戦、三本松9-4下関国際」(13日、甲子園球場)
三本松(香川)が下関国際(山口)を下し、春夏合わせ4度目の出場で甲子園初勝利を挙げた。
12安打で9点を奪ったチームのスローガンは「ULTIMATE CRUSH(アルティメット・クラッシュ)」。相手を徹底的にたたきつぶす、という意味だ。
早実・清宮幸太郎(3年)の父・克幸氏(50)が早大ラグビー部監督時代に掲げた言葉をそのまま拝借。昨秋の新チーム発足時にナインが話し合ってスローガンに決めた。
日下広太監督(33)は「勝手に使うと怒られるかもしれませんが…」と頭をかきながらも、「チームの歴史を変えようという気持ちで掲げたスローガン。ウチは優しい子が多いので、スローガンだけでも荒々しようと」と話す。
三本松OBの日下監督は順大卒業後に独立リーグのBCリーグに進み、石川と新潟で計4年間プレーした異色の経歴を持つ。「いろんな指導者の考え方を勉強するのが好き」で、克幸氏の著書も読み、チームづくりを学んだという。
三本松は6月の招待試合で清宮擁する早実と対戦し、2-0で完封勝ちした。自信をつかんで香川大会を制し、24年ぶりの夏の甲子園で初戦快勝。スローガン通りの勢いを武器に、次戦は二松学舎大付に挑む。