ロッテ ついに借金32も…伊東監督は前向く「1つでも上に行きたい」

 9回、西武にリードを許す展開に、ベンチで首をかしげるロッテ・伊東監督=ZOZOマリン
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 「ロッテ3-7西武」(30日、ZOZOマリンスタジアム)

 今季8度目の4連敗を喫して借金は膨らむ一方。ついに「32」となった。

 「見ての通り。(石川は)半分自滅の形。最近、よくなってきたと思っていたが、細かいコントロールがなかった。四球でリズムを崩した。あの回で終わりましたね」。

 伊東監督は魔の三回となった先発・石川の投球を振り返った。

 同点のこの回、石川が先頭・秋山への四球から崩れた。1死後、浅村の左前打と中村への四球で1死満塁。

 山川へフルカウントから投じたストレートをはじき返され、三塁線を突破した。これが2点二塁打となる。

 さらに2死二、三塁から外崎、炭谷、金子に3連続適時打を浴びてしまった。

 「今日は(ブルペンで)調子がよかった。あの回、あそこですね…。ストライクを取りたかったが、あのカウントにしたのが失敗した」と石川は悔しそうに語り、さらに続けた。

 7番から9番に許したタイムリーには、「しっかり抑えなければならなかった」と唇をかんだ。

 1点を追った二回、サントスが天敵”ウルフに1発を見舞った。2死無走者。一度は同点となる3号ソロを右翼席に運んだ。25日の日本ハム戦(釧路)以来の一発だ。

 「狙い通りの球を強いスイングでしっかりたたく事ができた」(サントス)

 ウルフとは今季2試合で2敗。この一発まで14回2/3を無得点に抑えられていた。

 三回には加藤が1死一、三塁から中前に適時打を放った。28日の西武戦(ZOZOマリン)以来のタイムリーに、「コツコツ返して最後に逆転できるように次も頑張ります」(加藤)と追撃の姿勢を強調した。

 しかし、実質的にはここまでだった。ウルフは5回を2失点。六回からは平井、武隈、牧田、増田の4投手に封じられた。

 打線が思うように機能しない。4番にはこの日まで29打席連続無安打のパラデスが入った。7月12日の西武戦以来、快音が聞かれない。

 皮肉にもチャンスが来る。一回2死二塁の先制機には3-2からカーブを空振り三振。三回1死一、二塁は三邪飛、五回1死一塁でも二ゴロに倒れた。

 八回2死一塁ではついに代打・ペーニャを送られた。

 ペーニャは右への適時二塁打で気を吐いたが、パラデスはこれで32打席連続無安打となった。

 「きょうも打線を組み替えたりしたのだが…。大量失点すると、(打者に)必要以上にプレッシャーがかかる。打つべき人の調子が悪い。特に真ん中が。真ん中が打たないと、どうしようもない」と伊東監督は頭を抱える。

 だが、残り試合は「52」ある。

 「あしたをはさんで(1、2軍の)入れ替えをしたい。とは言っても、2軍で状態のいい人はいないが…」と言いながらも、「まだゲームはある。1つでも上に行きたいから」と会見の最後を締めた。

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