帝京五 春夏連続の聖地へ王手!アクシデント乗り越え…4時間14分 延長戦制した

 「高校野球愛媛大会・準決勝、帝京五16-11川之江」(27日、松山坊ちゃんスタジアム)

 愛媛大会は、帝京五が川之江との乱打戦を制して春夏連続の甲子園へ王手。済美は松山聖陵を下し、決勝に進んだ。

 諦めなかった。勝利だけを信じていた。帝京五が延長十二回、4時間14分の激闘を制して決勝に進んだ。

 四回までに5点をリードされる苦しい展開。その後、反撃に出るが、2点差に追い上げた六回には思わぬアクシデントが起こった。2死満塁から右中間の飛球を追った中堅・藤井清光外野手(3年)と右翼・河野瞬外野手(3年)が激突。ボールが転々とする間に、走者一掃で3点を奪われ、負傷した藤井は途中交代となった。

 それでもナインは「下を向かずに戦おう」と声を掛け合った。徐々に差を詰めて迎えた九回。1死二、三塁から河野の2点適時三塁打などで同点。「藤井の分まで頑張りたかった」という必死の思いで振り抜いた。

 死闘の決着は延長十二回だった。1死一、二塁で打席には4番・篠崎康捕手(3年)。「ここで打たなければ悔いが残る」。狙っていたカーブが高めに来た。思い切りたたくと打球は左中間を抜けた。主砲が放った2点適時打で、ついに勝ち越した。

 その後も攻撃の手を緩めず、打者14人で一挙8点を奪う猛攻。最後の最後で、今春センバツ出場の底力を見せた。

 土壇場から息を吹き返しての勝利。決勝へ向けて小林昭則監督(49)は「やるしかない」と力を込めた。初めての夏の甲子園へ、勢いに乗って突き進む。

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