ロッテ涌井、フォーク解禁でさらに進化 収穫たっぷり5回1失点

 「オープン戦、ロッテ9-1巨人」(18日、ZOZOマリンスタジアム)

 その両目はソフトバンクとの3・31開幕にしっかりと照準を合わせていた。ロッテのエース・涌井秀章投手がさすがの投球を披露した。5回を60球投げて被安打3で1失点。二回、味方の失策が絡んだ1死二塁から村田に先制打を許したが、三回自らの連打で招いた無死一、二塁を落ち着いて断ち切った。

 「前回よりは良かったんじゃないかな」と涌井。11日のDeNA戦(横浜)は3回を75球で3失点。伊東監督は、「全体的に間合いが長く、テンポも悪かった」と苦言を呈したが、実際に一回だけで32球を要していた。だが、1週間で別人。キッチリと修正した。

 今季からここ数年使用を控えていたフォークを解禁した。狙って空振り三振を取る-。これが大きな狙いだ。

 「試すことは終わった。内容を求めた」と話すように、テンポを意識しながら、これまでの試行錯誤の回収にかかった。

 この日は「フォークを5球使った」と振り返ったが、圧巻は五回2死から立岡への投球だった。3-2から鋭く落として空振りの三振を奪った。伊東監督は、「ああいうピッチングができると心強い。クビを振ってフォークを投げていた」と評価した。

 スプリットボールでゴロの山を築かせ、フォークで三振を取る。涌井の頭の中では理想的な投球の青写真が出来上がっている。

 「気分よく開幕を迎えたいですからね」とエースはサラリと言った。次回登板は25日の巨人戦(東京ドーム)で、100球を投げる予定。3年連続開幕投手が最後のステップを踏んで本番に臨む。

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