オリックス・宮内オーナー、訓示というより説教…異例の“クレイジーキャンプ指令”

 「オリックス春季キャンプ」(12日、宮崎)

 オリックスの宮内義彦オーナー(81)が12日、宮崎市で行われている春季キャンプを視察し、最下位からの巻き返しを誓うチームに“クレイジーキャンプをせよ”と珍指令を出した。1、2軍とも最下位に沈んだ昨季について「去年の成績にはあきれかえっている」と嘆いた総帥。なりふり構わない姿勢での現状打破を期待した。

 紅白戦開始直前、メイングラウンドに1、2軍の選手、スタッフが勢ぞろいする中、宮内オーナーはゆっくりと歩を進め、約5分間、熱く訓示した。

 輪が解けても、選手たちは一様にこわばった表情だった。総帥が訓示内容を明かすことはなかったが、刺激的な言葉で説明した。

 「訓示というより説教。去年は全く言うことを聞いてくれなかったからね。キャンプは順調と言うけれど、日本一の日本ハムが順調なら、もう一度日本一となるが、最下位が順調ならまた最下位。目の色変えてクレイジーなキャンプやってるなら違うけど」

 辛らつな言葉。前夜の夕食会でも福良監督やT-岡田ら主力選手に同様の内容を話したという。福良監督は「もうちょっと必死さ、執念が足らないんじゃないかということ。しゃあないです。自分も選手も受け止めないと」と神妙な面持ちで話した。

 意地を見せたのは選手会長のT-岡田。六回に右翼へ2ラン。「これで何とも思わない方が野球選手としてどうかと思う。見返す気持ちを持たないといけない」。感情を高ぶらせ、ボールに食らいつく。クレイジーキャンプでオリックスが浮上する。

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