巨人・坂本、10年目で初のGG賞 井端、鳥谷の壁越えた

 セ・パ両リーグの守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデングラブ賞」が8日発表され、セ・リーグの遊撃手部門で巨人・坂本勇人内野手(28)がプロ10年目で初めて選出された。

 10年目での初勲章。日本代表の練習後、報道陣に囲まれた坂本は静かな口調で、喜びを口にした。「毎年、獲りたいと思っていた賞。本当にうれしく思っていますし、投票してくれた方に感謝しています」。初の首位打者を獲得した今季。攻守両面で認められる結果に、表情を和らげた。

 中日・井端、阪神・鳥谷…。坂本の前には、常に高い壁がそびえ立ってきた。「見て学んで」10年。今季は16失策。「全然、納得のいく数字ではない」とする一方で「足がちゃんと使えれば良いスローイングができる。こういう感じというのは(つかめてきた)」と成長も実感した。

 侍ジャパンでは、4年連続4度目の受賞となった名手・菊池と“黄金二遊間”を結成する。「良いプレーが出れば、チームの勝ちにつながる。僕が菊池についていけるように」と意気込んだ。“タイトル”を引っ提げて臨む国際試合。「来年が大事」と気を引き締める背番号6にとって、さらなる飛躍の糧となる。

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