日本ハム大谷、初の野手出場4戦連発

 「日本ハム6-2オリックス」(11日、東京ドーム)

 高い放物線を描く打球は長い時をかけ、ファンの歓声を十分に浴びながら左翼席へと届いた。日本ハム・大谷が自身初となる野手出場4試合連続での本塁打を放ち、東京ドームが大きな盛り上がりを見せた。

 2点リードの三回無死一塁。オリックス先発・東明が内角を狙って投じた初球の142キロ直球が真ん中に入ると、大谷は失投を見逃さずに振り抜き、試合の流れを引き寄せる7号2ランとなった。

 「ちょっとこすりですね。いかないと思っていました」と振り返る大谷。だが、栗山監督が「打席での狙い球、アプローチの仕方がすごくよくなっている」と話す打席での姿が生んだ一発でもある。

 初回の打席では、すべて内角を攻められての四球。大谷は「2打席目も初球は内角で入ってくる感じかなと。1球目は内角を狙って、甘く入ったのでああいう形になった」と話した。しっかりとした狙いからのフルスイングが、逆方向への一撃へとつながっている。

 打撃の好調さは連続試合本塁打だけではない。「四球を取る打席もいいですし、去年に比べていい打席が多い」と手応えを感じていた。「僕がいいと思える打席を増やしていければ満足ですし、それがチームの勝利につながればいい」。その積み重ねが二刀流を進化の道へと導いている。

 チームは勝率5割に復帰し「ゼロから前に進むのはここから」と栗山監督。次戦から大谷は15日・西武戦(札幌)の登板への調整に入る。次は投手・大谷が、チームを勢いに乗せる躍動を見せる番だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス