巨人・菅野智之投手（２６）が２０日、セ・リーグでは２７年ぶりとなる３試合連続完封の偉業達成へ意欲を示した。２試合連続完封中の右腕は、先発する２２日のＤｅＮＡ戦に向けて「最後まで投げることは意識している」と力を込めた。

　熊本地震の影響で中日との九州２連戦が中止となり、この日は川崎市のジャイアンツ球場で調整。中８日で臨む次戦に備え、「体はいい状態に向かっている」とうなずいた。

　ここまで４試合に登板し、３勝０敗、防御率０・８２。６日の阪神戦で今季初完封。１３日のヤクルト戦でも苦手にしていた神宮球場のスコアボードに９つの「０」を並べ、８９年の巨人・斎藤雅樹以来となる３試合連続－への挑戦権をつかんだ。

　ＤｅＮＡは３月３１日に対戦し、８回３失点。この試合で筒香に浴びた３ランが、今季唯一の失点だ。「筒香は嫌。でも自分が打たれるか抑えるかで、チームに与える影響が違う」。前回の映像やデータを見直し、対策も十分に練り直した。

　カード初戦を担う意識も強く、「（２戦目以降に先発する）後のピッチャーが楽に投げられるようにしたい」と意気込んだ。ＤｅＮＡ戦に登板後は、中５日で２８日の阪神戦に向かうことが濃厚。絶好調のエースが、首位チームを力強くけん引する。