オコエ、東日本大震災被災地でV誓う

 楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉外野手(18)=関東第一=が21日、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区を訪れ、慰霊碑の前で手を合わせた。

 「東京にいると、正確な情報が入ってこない。被災地に来て、被害のひどさを痛感しました」

 いまだに残る無残な震災の爪痕。かつて、5000人以上が暮らしていたにぎやかな漁港の街、閖上。しかし、震災で740人が命を失い、生き残った人たちも他地区の仮設住宅などへ移住した。

 14人の生徒が亡くなった閖上中学の八森伸教頭(53)は「突然、涙ぐんだり、後遺症に悩まされている人がいる。でも、スポーツの力はすごい。13年の日本一の時も勇気づけられた。これからも、頑張ってください」と選手を激励。オコエも「自分のプレーで被災地の人たちを元気づけたい。みんなで協力して、復興を支えていきたい」とキッパリ。東北でプレーする意味を、あらためてかみしめていた。

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