今季限りで広島を退団し、楽天にテスト入団した栗原健太内野手（３３）が７日、仙台市内のコボスタ宮城で正式契約を結び、会見した。年俸２０００万円、背番号は「０」に決定。栗原は「ゼロからのスタートと僕の中では解釈しています」と再出発を誓った。

　右肘の故障と闘い２年間は１軍出場なしに終わったが「手応えがあったから、自由契約を選んだ」と栗原。来季の広島戦については「いいところを出せたらと思う。スタンドイン？そうですね。恩返しできたらいいですね。勝ちたいです」と力を込めた。

　長距離砲の少ない楽天打線にあって、一発を秘めた打棒は最大の魅力。“アーチスト”としてのこだわりを貫く一方、「決めるところではヒットだったり、打率が２割７、８分だったら、３割３分くらいの得点圏打率を意識したい」と勝負強さを強く追い求める。

　１２球団でも屈指の練習量を誇る広島で、中心選手にはい上がってきた。「ひとつひとつの練習を一生懸命やることで、何かを感じてもらえれば」と“カープ魂”で若手を鼓舞するつもり。山形県天童市出身。故郷みちのくで、もうひと花咲かせる。