オリ安達 爆発4安打6打点で連敗脱出
「西武5-12オリックス」(8日、西武ド)
限界だ。負ければ西武ドーム今季0勝8敗となり借金も最多を更新する20にまでふくれあがるオリックス。負の圧力を必死で押し戻したのが、安達だった。
初回無死一塁で、右中間へ先制三塁打した安達は、三回の第2打席で完璧な当たりの6号2ランを左へ。
そもそも“強打者枠”でのドラ1指名から4年。五回には覚醒を感じさせる7号3ランをかっ飛ばす。それでも止まらない。開幕からここまで苦戦したチームのうっぷんを晴らすかのように七回にも中前打で存在感を示した。
4安打2本塁打6打点で、6月14日、阪神戦以来の2桁得点に大きく貢献。連敗を5で止める原動力となった。
試合前には福良監督代行に「打てなくてもいい。勝ちたい」と気持ちをぶつけていた。最終打席で二塁打ならサイクル安打だったが「(2本塁打で)サイクル超えちゃった」と笑い飛ばした。
「打てなくても」どころか、「記憶にない」という1試合2本塁打。それでも「勝ったことが一番」と、チーム最優先の思いはぶれることがない。
都内で行われたオーナー会議に出席した宮内オーナーは「どうにかして。(要望は)勝つことだけ」と話していた。安達のような思いがあれば、オリックスはまだ、死なないはずだ。