「日本ハム２－１オリックス」(２４日、札幌ド)

　これも勝利の女神が与える試練か。オリックスの頼みの新救援陣・海田、マエストリ、塚原が九回に１死も奪えず、押し出し死球でサヨナラ負けした。

　森脇監督は「攻めきれなかった面もあるが、最後は切り抜けるために全員でいって、及ばなかった」と悔しさをあらわにした。

　終盤の攻防が明暗を分けた。七回まで１安打投球の東明が、１点リードの八回１死からレアードに右越え二塁打。続く岡に中前同点打を浴びた。プロ初完封を目前にした痛打に「自分が抑えていれば勝てた試合。結果的に打たれたということ」と繰り返した。

　打線は九回、先頭の安達が右越え二塁打で出塁したが、糸井、カラバイヨ、竹原のクリーンアップが凡退し無得点。その裏、無死一塁で救援したマエストリが暴投、捕逸、２四球で満塁のピンチをつくり、最後は塚原が近藤にサヨナラの押し出し死球を与えた。

　塚原は「三振を取りにいったが力んでしまった。もっとできることがあったと思うんですが」と唇をかんだ。

　連勝は５で止まったが、主力のけが人を補う若手は着実に力をつけている。高山投手コーチは「東明はよく投げた。その後の若い投手陣も含め、いい経験になった」とねぎらった。反省を生かし、前へ進むしかない。