オリ5連勝 満身創痍の糸井がV打

 「ロッテ2-5オリックス」(22日、QVC)

 痛い、かゆい…。そんな泣き言と、この男は無縁だ。2-2の三回無死二塁、オリックス・糸井が詰まりながらも勝ち越しの中前打。チームでただ一人、全試合出場を続ける鉄人は「しっかり打てたと思う」と涼しい顔で振り返った。

 今季初めて指名打者での出場。19日・西武戦の守備中に臀部(でんぶ)を痛めた影響だった。前日は七回に代走を送られ、守備でも普段なら捕球できるような飛球に追いつけない場面があった。それでも、この日も2日連続で球場に先乗り。全体練習が始まる前に室内練習場でトスバッティングなどを入念に行った。

 打の中心であった中島が、右太もも裏の肉離れで21日に出場選手登録抹消。さらに、平野恵も同日の試合で左太ももを痛め、この日は先発を外れた。ブランコ、ヘルマンもリハビリ中。その中で、自分までが離脱するわけにはいかない。「まあ、それなりにありますよ」と話す主将の自覚。それが不屈の精神力の源だ。

 24日からの日本ハム戦(札幌ド)について、福良ヘッドコーチは「多分守れると思う」と話した。「けが人が多く出ている時こそ、チーム全員で攻めるのが大事」とは森脇監督。多数の離脱者にもかかわらず、3試合連続2桁安打で5連勝。手負いのチームをけん引しているのは、まぎれもなく糸井だ。

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