ヤ館山、復活へ充実ブルペン

 “虎キラー”が慎重に復活への階段を上っていく。昨年4月に右肘じん帯再建手術を受けたヤクルト・館山昌平投手(33)が19日、埼玉県戸田市内での自主トレで、ブルペンで捕手を立たせて投球練習を行った。

 ダッシュ、遠投などで汗を流した後、軽めながら安定感あるフォームで26球を投げ込んだ78勝右腕。「こんなのはブルペンに入ったうちに入らない」と話しながらも充実の表情。16日に帰国した約1カ月間のハワイ自主トレでも傾斜を使う投球を行っており、「向こうとは気候も土も違うので、寒い中でどうかなと思って」と日本の感触を確認した。

 2年連続3度目の右肘じん帯再建手術を乗り越えて、目指すは13年4月以来の公式戦登板。順調に回復している印象を与えたが「決まったメニュー以上のことはしていない。ブルペン入りもまだまだ」と慎重だ。

 「キャンプも宮崎(2軍キャンプ地の西都)になると思うし、開幕も全く意識していない。報道が先行してプレッシャーになるのも嫌なので」と焦らずに調整を続ける。阪神との対戦成績が15勝6敗の“虎キラー”でもある館山。完全復活を遂げたとき、阪神の大きな壁となるのは間違いない。

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