森脇監督「全力」20年前のV再現へ

 オリックスは17日、阪神・淡路大震災の発生から20年を迎え、森脇浩司監督(54)や選手、スタッフら約60人がほっともっと神戸で犠牲者に黙とうをささげた。指揮官は「今まで以上に全力プレー」と優勝への決意を新たにした。震災20年の節目の今年、「がんばろう神戸」を合言葉にリーグ優勝を果たした95年を再現する。

 正午のサイレンに合わせて森脇監督以下、選手・コーチ、球団職員が静かに目を閉じた。阪神・淡路大震災が起こった1995年に「がんばろう神戸」の合言葉の下、球団初の日本シリーズを開催したグラウンド。スコアボードの上には国旗、神戸市旗、球団旗が半旗として掲げられた。

 当時はダイエーの選手で福岡市内に住んでいた森脇監督は、兵庫県多可郡(現西脇市)出身。「一言で表せない思いが交錯するね」と複雑な心境をのぞかせ、「母が神戸市内の病院に入院していて、兵庫県内の知人にも連絡の取れない人がいた」と心配な日々を過ごしたという。

 震災当時、オリックスのエースとして活躍した星野伸之投手コーチ(48)も「震災時は自主トレ先にいたが、帰る途中も車が渋滞で進まず、街は悲惨な状況。シーズンはどうなるんだという思いだった」と振り返る。

 震災から20年となった今季、チームはオフに大きな戦力補強を敢行。森脇監督は「今まで以上に全力プレーを続けることに専念したい。いかなることも実現していきたい」と独特の言い回しで優勝にかける思いを表した。

 「震災を経験した人も経験していない人も、志を形にすることがプロフェッショナル」。指揮官の号令のもと、95、96年の連覇以来となる悲願を全員で成し遂げる。

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