ソフト2軍本拠地ロボットタウン構想

 ソフトバンクがファームの本拠地移転先に決めた福岡県筑後市に、エンターテインメント性を備えた巨大施設の建設を検討していることが分かった。

 新本拠地について、球団幹部は「あくまで訓練の施設」と選手が練習や試合に集中できる環境づくりを大前提とした。一方で「大人も子どもも一定の時間を楽しく過ごしていただきたい。野球に興味がない方にも足を運んでもらえるような、将来的には野球を含めたエンターテインメント施設にしたい」と説明。家族連れが楽しめる施設を併設し、ファンの拡大につなげる考えだ。

 テーマとなるエンターテインメント、その核は意外にも最新型のロボットだという。親会社のソフトバンクは、昨年7月に新会社「アスラテック」を設立。孫正義オーナーの意向に沿う形でロボット事業への本格参入を決め、高度な人工知能(AI)を搭載した人型ロボットの開発に乗り出している。

 秋山監督、王会長らが東京の本社でオーナー報告を行った同11月末。孫オーナーは「(新ファーム本拠地は)世界に類を見ない施設を造りたい。できるだけ(世間が)驚くもの。選手が効率よく練習できる最先端の施設」と語った。

 オーナーが自ら提案したとされるのは、AIロボットの打撃マシン導入のプラン化。米メジャーに挑戦する楽天の田中将大投手など、実在の投手の投球フォームを再現できるロボットを練習場に数十台並べる構想を明かしたという。これを受け、球団幹部は「選手だけでなく、将来的にはお客さんが使えるようになれば」と体験型のアミューズメント施設への展開構想にまで踏み込んだ。

 実際、プロ投手の映像が映し出される打撃マシンを使ったバッティングセンターは現存するが、そうしたものと一線を画すのは間違いない。精密な「マー君ロボ」や「ダルビッシュロボ」と対戦できるとなれば注目は必至。球団ではロボット導入のほかにも「来場者が楽しめる」プランを多数検討中というだけに、画期的なものが期待できそうだ。

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