楽天屈辱…日本勢で初の決勝進出ならず

 「アジアシリーズ・準決勝、楽天1-4統一」(19日、台中)

 準決勝の残り1試合が行われ、1次リーグB組1位の楽天は1‐4でA組2位の統一(台湾)に敗れ、日本勢では初めて決勝進出を逃した。先発の宮川が、1回0/3を5安打3失点で降板。打線もつながりを欠いた。統一は20日の決勝でキャンベラ(オーストラリア)とともに初優勝を懸けて対戦する。

 この経験が来年にどうつながるか。星野監督は試合後、何度も「経験」というフレーズを口にした。今年で7回目となるアジアシリーズで、日本勢として初めて決勝進出を逃した。指揮官は試合後の会見で「不満なところがあったから負けたのであって、負けたから不満です」と語った。

 ルーキーの宮川が二回途中3失点。日本シリーズ第4戦、1安打2四球の後、頭部死球で1死も取れずに危険球退場。その時以来の登板になったが、結果は出せなかった。試合後は「悔しいの一言。また一から出直して、もう一度、世界の舞台で投げさせてもらえるように頑張りたい」と涙を流した。

 宮川だけではない。イースタンの打点、本塁打の2冠王、中川は3試合すべてで4番を担ったが、1安打。この日も4打数無安打3三振と沈黙。指揮官は「まだまだ。相当努力しないといけない」と厳しい評価だった。

 今季、全158試合を戦った。「長い一年が終わった。勝って終わりたかったけど、あいつらが生かすか生かさないかの話。いい経験、苦い経験をどう生かすか」。主力がいない中、若手主体で臨んだアジアシリーズで、露呈されたレギュラークラスとの差。それを埋めるためにこれから何をすべきかが、闘将からの宿題となった。

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