高木竜 自力CS消滅「しゃあない」

 「中日2‐3DeNA」(16日、ナゴド)

 九回2死一塁。一発出れば逆転サヨナラの場面で、中日・平田が空振り三振に倒れた瞬間、竜党から深いため息がもれた。痛恨の逆転負けで、自力CS進出が消滅。険しい表情で報道陣の前に姿を見せた高木監督は、必死に怒りを押し殺して声を絞り出した。

 「自力CS消滅?消えたらしゃあない。勝っていけば望みもあるんだろ?他力やけどな。こういう状況になったら、打たなきゃいかん人が打たないと勝てん。それに尽きる」。大島、クラークの一発で先行も、五回以降は無安打。三浦に対し、今季0勝4敗とまたしてもカモにされた。

 崖っぷちの状況でも高木監督は、必死に戦闘意欲をかきたてた。試合後は首脳陣が集結して、約30分間の緊急ミーティング。自力CSが消滅したとはいえ、打順の大幅な入れ替えを含め、最後の最後まで白旗をあげずに戦うことを確認した。

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