2024.03.15

競馬ギガ盛ブログ「福永厩舎に２歳馬が入厩」（３月１５日）

　栗東・井上です。先週は福永厩舎の開業が話題になりました。９日の阪神１１Ｒが厩舎の初出走。記者席から降りて久しぶりにパドックを間近で見ましたが、騎乗合図後、福永調教師が武豊Ｊの足を持つと、多くのファンから「おおおっ～！」という歓声が。やはり注目度が違いますね。

　レオノーレは惜しくも２着に敗れました。それでも笑顔で「豊さんに依頼して良かったです。これからです」と話す福永師と、「あそこまでいったら勝ちたかった。ユーイチさんは不満そうな顔をしていました。まだ足の上げ方はへたくそだったけど」と笑いを誘う武豊Ｊの関係性がほほ笑ましい。これからもファンを楽しませてくれそうですね。

　日曜阪神１０Ｒのマルブツプライドも２着でしたが、好発進といっていいでしょう。調教師になりたくて、足を踏み入れた新たな世界。開業から１週間がたち、シンプルに今の気持ちを聞いてみました。「楽しいよ。よう走ったし」と笑う福永師。「２着だから良かったではなくて、走りの、競馬の内容が良かった。レオノーレに関しては豊さんの作戦勝ち。マルブツはこのつくり方で良かったんだ、と思えた」と振り返ります。

　さて、競馬ファンはＰＯＧの情報収集を行っている頃だと思います。福永厩舎に預託される２歳馬も気になるでしょう。予定している２５頭について、師に語ってもらいましたが、それはまた後日、別の機会に…。

　まずは厩舎に一番乗りした２歳馬の話を。１５日に栗東トレセンへ入厩したのがエトピリカの２２（牡・父シルバーステート）です。シルバーステートといえば、５戦して４勝、２着１回の成績で引退。現役時代、全戦の手綱を取ったのが福永調教師でした。母エトピリカも１０００万勝ちに導き、さらに、オーナーは、師匠・北橋師の管理馬だったゴールデンジャックで知られる協栄と、縁の深い一頭です。

　「最初は４００キロなかったけど、４３０キロまでなった。お母さんが千二でスピードがある馬だったけど、そんな感じ。素軽い動きをしているし、見た目よりも動かしていいタイプ。短めの距離で、早く使うと思う」と福永師。これから、師が自ら騎乗するでしょうし、感触を取材して、お知らせできればと思います。