猛牛ファンが集う“オモロうまい”店~大阪・ミナミ

 右端にいるのが店主の小野雄一郎さん、由美子さん夫妻。1人客もOK
 「おの冨久」の外観
 人気の日本酒「獺祭(だっさい)」に合うアテ3種盛
3枚

 大阪・ミナミの小さな寿司店「おの冨久」は近鉄からオリックスに続くバファローズファンが集まる“聖地”として人気だ。二代目の大将、小野雄一郎さん(47)と女将の由美子さん(44)は「今年優勝したらフード全品3日間半額!」と早くも宣言。人気の日本酒「獺祭(だっさい)」は欠かさないという、おいしくてオモロイお店です。

 ◇   ◇

 雄一郎さんの父で先代の小野利雄さん(76)が大の近鉄バファローズファン。46年前に開店した当初から猛牛党が集う店として、度々メディアにも登場してきた。雄一郎さんももちろん、子どもの頃からバファローズを応援。2002年に由美子さんと結婚した際には友人らはユニホーム姿で祝ってくれた。

 雄一郎さんは「(04年に)近鉄がなくなったけどオリックスに“バファローズ”という名前が残った。今はオリックスを含めたパ・リーグを愛してます。デイリースポーツも阪神の記事ばかりじゃなくて、もっとパ・リーグを盛り上げてくれなあかんわ(笑)」。

 監督や選手、スタッフらも多く立ち寄り「おの冨久」という屋号は31年前に現在の場所に移った際に、南海ホークスの監督を務められた鶴岡一人氏がつけてくれたのだという。

 料理の話そっちのけで野球について熱く語る雄一郎さんを、ニコニコと見守る由美子さん。野球にはそれほど興味はなかったが、デートがもっぱら野球観戦とあって、気が付けば「今はオリックスファンです」。

 夫婦で別の店に勤めながら週末だけ先代を手伝っていたが4年前、二代目大将と女将になった。

 寿司店ながら、一品メニューが多彩で地酒、焼酎の種類も豊富。人気の「獺祭」はスパークリングを含め4種類そろい「絶対に切らしません」。掲載を記念して、掲載日の今月13日から31日まで1杯500円にしてくれるという気前の良さだ。ちなみに通常は800円。屋久島の人気焼酎「三岳(みたけ)」のボトルもズラリと並んでいた。

 20年来の常連という山本登さん(66)は、「1人でふらりと来てもくつろげる。何といってもリーズナブル」とゴキゲンに語ってくれた。

 雄一郎さんは「今シーズン優勝したら?もちろん大サービスしますよ。3日間食事はすべて半額とか」と言いながら、自身の予想は「6位かな」と控えめ。「今のチームの魅力は予測不能なハチャメチャなところ」。バファローズ&パ・リーグ愛で、おいしさも倍増だ。

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