阪神・森下 先制&V撃!自己新75打点目「もっともっと伸ばせるように」 逆転G倒で「マジック7」
「阪神5-4巨人」(31日、甲子園球場)
強過ぎる。そう表現するしかない。阪神は2点を追った七回に森下翔太外野手(25)の左越え勝ち越し適時三塁打など4連続長打で一挙4点を奪い、見事な逆転勝ちを収めた。頼もしき3番打者は、先制打を含めてキャリアハイの75打点に到達した。優勝マジックは2つ減って「7」となり、2位・巨人とは今季最大の16ゲーム差。もう止まらない。このまま一気にゴールまで駆け込もう。
大歓声の甲子園が一瞬静寂に包まれた。しかし、審判がフェアのポーズを取り、森下が三塁に到達するとまたお祭り騒ぎに。背番号1の勢いはこの日も止まらなかった。
「ああいう場面でヒットやタイムリーを求められるのがクリーンアップの役割だと思う。期待に応えられたのかなと思います」
七回、2点差を追いつきなおも2死二塁。「絶対決めたい」と腹をくくった。相手投手の中川には過去にインコースを攻められたこともあり、真っすぐに比重を置いた。そしてフルカウントからの7球目、内角直球を完璧に捉えた。打球は左翼フェンスへぐんぐん伸びる。「入ってくれ!」と願ったが途中で「入らない」と思ったといい、全力疾走した。
左翼・若林がフェンスに激突しながらキャッチしたかと思われたが、ボールはグラブからこぼれており、勝ち越しの適時三塁打に。状況が分かりづらかっただけに、「ベンチを見ても誰も喜んでくれなかったのでちょっと寂しかった」と笑ったが、「勝ち越せて良かった」とうなずいた。
序盤から乗っていた。三回1死一、二塁では横川から左前適時打を放ち先制に成功。これが74打点目となり、キャリアハイを更新した。今季打点を挙げられているのは佐藤輝の存在が大きいという。「点を返してくれる人が後ろにいるのは、自分一人だけで抱えすぎず、自分としてもやりやすい」。佐藤輝に次ぐ打点リーグ2位につける森下。頼もしい4番打者がいるからこそ、自身も結果を残せている。「一つ一つキャリアハイをつくっていくのは大事だし、キャリアハイしたからって沈むわけにはいかないので、もっともっと伸ばせるようにしたい」とここからまだ高みを目指していく。
六回には二塁打もマークしており、2日連続の猛打賞に2打点と大暴れ。リーグ3位タイの今季10度目の猛打賞と存在感を示している。これで優勝マジックは「7」に。2日からは名古屋に乗り込んで中日3連戦を戦う。「優勝まで突っ走ります!応援よろしくお願いします!」。お立ち台を締めくくると、また大歓声が降り注いだ。勢いを止めず、最後の最後まで全力で戦う。
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