阪神・近本 球団3人目の金字塔 吉田義男、藤井栄治以来!入団から7年連続規定打席到達

 「ヤクルト1-5阪神」(2日、神宮球場)

 左翼スタンドの阪神ファンから「日本一コール」が注がれる。試合後の敵地スタンド。熱狂した黄色の声援を受けながら、阪神・近本はゆっくりと帰り道に足を進めた。少し前を歩く今夜の殊勲、小幡の背中を笑顔で眺める。この日また一つ、球団史に刻む栄誉を手にした。

 三回、先頭で迎えた第2打席が、今季通算443打席目になった。早くもシーズンの規定打席に到達。1年目から7年連続の勲章は、球団では吉田義男(13年連続)、藤井栄治(8年連続)に次ぐ3人目だ。「へぇ」と驚いた近本は、節目の記録を感謝で振り返った。

 「ケガなくここまでこられているのと、ずっと使っていただいた首脳陣の方たちに、本当に感謝したいなと思いますね」

 公称171センチの小柄な体を酷使し、入団初年度から第一線を走ってきた。この日も九回には中前打を放ち、これで6試合連続安打をマーク。リーグ断トツの24盗塁に加え、打率・287は同2位につける。トップの広島・小園とは1厘差。首位打者のタイトルも視界に捉えるが、個人の数字には全く興味を示さない。

 「チームとして連敗せず連勝して、2つ勝てたというのはすごく大きいと思います」。日本一コール響く左翼スタンドに手を振り、深々とグラウンドに一礼して球場を後にした。残り46試合。「元気な姿で頑張ります」と笑顔で誓った。求めてきた2年ぶりの頂点。ゴールテープが見えてきた。

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