阪神・高橋遥人「若干緊張してきた」15日に295日ぶり1軍戦先発 完全復活へ「まずは目の前の一試合」

 ノックを受ける高橋(撮影・田中太一)
 キャッチボールで調整する高橋(撮影・田中太一)
 大竹(右)らと一緒にノックを受け、汗を流す高橋(撮影・田中太一)
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 阪神の高橋遥人投手(29)が、15日の中日戦(甲子園)で今季初先発する。昨年11月に受けた「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」からの復帰登板。昨季は8月に1軍復帰すると、1025日ぶりの勝利を含む4連勝で優勝争いの立役者となった。抜群の安定感を誇る先発投手陣の一角に、頼れる左腕が帰ってくる。

 強い日差し、セミの鳴き声が鳴り響く灼熱(しゃくねつ)の甲子園。高橋は1軍復帰戦へ、充実の汗を流した。「ファームの時も試合前は結構緊張するので、いつも通り緊張するのかなという感じです。今日も若干緊張してきたかなと思います」。レギュラーシーズンの登板は24年9月23日・巨人戦(甲子園)以来、295日ぶり。聖地のマウンドを意識し、気持ちは高ぶってきた。

 高橋は昨年11月、23年に左手首に入れたプレートを除去する手術を受けた。「(プレートを)入れる時よりは(除去の時の方が)時間がかからないと思ったけど、意外にかかった」とシーズンが開幕してからも本格的な投球練習ができず。「投げられない時間が続いて、もどかしい気持ちもありました」と苦しい期間を過ごした。

 それでも地道なリハビリの末、5月中旬に本格投球を再開。6月18日のウエスタン・広島戦で実戦復帰を果たし、1回を無失点に抑えた。同25日・くふうハヤテ戦で復帰後初先発し3回無失点。2日・ソフトバンク戦で、最長の5回を投げ無失点と順調にステップを踏み、11日に1軍合流した。当初は球宴明けの昇格が見込まれたが、結果を残して戻ってきた。

 リーグトップタイの8勝を挙げている村上を筆頭に、チームの先発防御率は2・08。強力なローテに割って入ることになる。それでも「(競争意識は)全くないです。まずは目の前の一試合だと思う」と自らのベストを尽くすことに集中する。

 復帰戦の相手は、チームがここまで5勝5敗と唯一、勝ち越していない中日。「(昨年から)メンバーも変わっていると思うので、違うチームかな」と印象を語り、「とにかく腕を振ってバッターに向かっていけたら」と意気込んだ。

 甲子園での投手指名練習ではキャッチボールやダッシュで最終調整。度重なる手術を乗り越え、完全体としての期待がかかる登板。藤川監督も「不死鳥」と称する高橋の復帰が、首位をひた走るチームの勢いを加速させる。

 【2024年遥人の快投】

 ▼8月11日・広島戦 22年4月のトミー・ジョン手術などを経て、1009日ぶりとなった1軍マウンド。5回4安打無失点、7奪三振の投球で、1025日ぶりの勝ち星をつかんだ。「本当に夢のようです」と笑顔でコメント。

 ▼8月23日・広島戦 首位を走るチームとの大事な3連戦の初戦を任され、6回0/3を4安打1失点、7奪三振の熱投で復帰後2連勝を飾った。

 ▼9月3日・中日戦 復帰後初めての甲子園での登板。7回3安打無失点と文句なしの内容で、聖地では1048日ぶりとなる勝利を手にした。

 ▼9月13日・広島戦 優勝争いが佳境に入り、負けられない一戦。5回2/3を4安打3失点と、やや苦しみながらもチームの勝利に貢献。自己最長となる無傷の4連勝を決めた。

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