阪神・森下V撃!七回一挙5点逆転劇 打点59で輝に1差追走 「個々の能力は高い」侍・井端監督認めた勝負強さ
「広島3-6阪神」(10日、マツダスタジアム)
強烈な打球があっという間に右中間を破る。試合をひっくり返す一打に三塁ベンチは大盛り上がり。阪神・森下翔太外野手はおなじみのアイブラックのポーズと、手を3度強くたたいた。
「チーム全員でつないでくれたので、思い切っていきました。自分のスイングをしただけ」
さすがの勝負強さだった。七回、2点差を追い付き、なおも2死一、二塁のチャンス。森浦のチェンジアップを捉え、右中間を抜ける勝ち越しの2点適時二塁打。59打点とし、リーグトップ60打点の佐藤輝には離されない。「まずは近本さん、中野さんをかえすこと。後ろにも頼りがいのある先輩たちがいるので、そこに思いを渡すってところでやっています」。自らの役割を全うし、数字を伸ばしている。
この日は侍ジャパンの井端監督も視察に訪れた。試合前の練習中には、ベンチであいさつも交わした。森下は、昨年11月の国際大会「プレミア12」に出場。打線の中心として、打率・357、1本塁打、9打点の活躍でベストナインにも選ばれ、準優勝に大きく貢献していた。
井端監督も「途中ちょっと(成績が)下がりましたけど、また盛り返してきた。代表で呼ぶと最初から好調なので、そのあたりの(調子の)つくり方が非常にうまい選手」と高く評価。「呼んでダメということは、今のところないのかなと思っています」と確かな信頼を口にした。来年3月のWBC出場へ、森下自身は「シーズンで結果を出す以外、アピールする場面もないと思うので、もっともっと打てるように頑張ります」。バットで存在感を出していくだけだ。
連夜の活躍もあり、連勝は11に伸びた。「各自がやるべきことをしっかりやっているだけ。それをやれば、個々の能力は高いと思うので強い」と絶好調のチーム力に自信たっぷり。2年ぶりの優勝、日本一。さらにその先の世界を見据える男は、これからも勝利に導く一打を放っていく。
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