「阪神－巨人」（２日、甲子園球場）

　阪神の岡田彰布オーナー付顧問がＢＳ朝日の中継で解説を務め、五回に指揮官さながらの声を発する場面があった。

　１死一塁で打席には大竹。初球、バントの構えからバットを引くと判定はストライク。ここで「これはバスターいかなあかん。これだけチャージしてきたら苦しい」と岡田顧問。巨人の坂本、増田陸が打席の手前までチャージしてきた。

　すると２球目、大竹はバスターを敢行。結果は空振りとなり「たまたまインコースきたからね。これでバントでいい」と分析した。カウント２ストライクと追い込まれて１球見極めたが、巨人の内野陣は再びチャージ。すると４球目、「バスターいけっ！」とマイクに向かってベンチで采配をふるっているかのような声を発した。

　結果、大竹はスリーバントに失敗。走者を進めることはできなかった。「あんなにくるんだったらバスター。三振でもいい。バントよりもバスターの方が可能性がね」と評した岡田顧問。その後、近本が左前打でつないだが、中野は三塁へのライナーで先制点をあげることはできず。０－０のまま５回を終えた。

　六回の攻撃では２死一塁から一塁走者の佐藤輝に「スタートを切っていい」と発言。「なかなか連打は続かない」と指摘し、「ギャンブル、ギャンブル、ギャンブル」と呪文のようにマイクにつぶやいていた。