「脳振とう特例措置」で出場選手登録を抹消され、自宅で静養していた阪神の石井大智投手（２７）が１７日、日鉄鋼板ＳＧＬスタジアムで練習を再開した。

　石井は６日・オリックス戦（甲子園）の九回に先頭・広岡のライナー性の打球が頭部を直撃。グラウンドに担架が運び込まれて病院へ緊急搬送され、その後１週間は自宅で安静に過ごしていた。

　現状について「日常生活は普通に送れている状態」と明かし、「ファンの皆さんにすごくご心配をおかけしたと思いますし、プラス、チームの力になれていない。しっかり自分の状態を戻せるようにと今は日々を過ごしています」と話した。

　この日はＳＧＬのトレーニングルームでウオーキングやバイクをこぐなどの有酸素運動、ストレッチを行い、「今後決めているメニューもないので、動いてみて次の日どうかを確認しながら進めていく」と説明。「いつ復帰するかめどは全くわからない。でも焦らずしっかり頑張りたい」と力を込めた。

　中継ぎ陣をはじめチームメートからは心配するＬＩＮＥが届き、ＤｅＮＡ・バウアーからはＸでエールを送られた。バウアーの投稿は人伝いに知ったという。「元気な姿を見せることで、心配してくださっている選手たちにもいい報告ができるかなと。しっかりと今までと同じような状態で復帰するというところがめどになると思います」と前向きに語った。