阪神・椎葉 プロ初登板 重圧はねのけ1回1安打0封 「もう一回投げたい思いも強くなった」

 「西武4-1阪神」(12日、ベルーナドーム)

 苦しみながらつかんだ1軍のマウンドで阪神・椎葉は躍動した。七回からプロ初登板。1回1安打無失点に抑え、自らの仕事を果たした。

 先頭の古賀にいきなり四球を許した。ネビンは落ち着いて左飛に仕留めたが、セデーニョに初球を三塁線へ強打され、内野安打に。初登板でいきなり背負った1死一、二塁のピンチ。額から大粒の汗が湧き出た。

 マウンドに内野手が集まり、熊谷には背中を押された。「いっぱい声をかけてもらって助けられました」。仲間の言葉で気持ちを切り替えた。まずは山村を初球で左飛、源田も初球で一ゴロとわずか2球で後続を断ち、無失点で切り抜けた。

 プロ2年目での初登板。今季5月22日に1軍初昇格も、登板機会がないまま同28日に抹消される悔しい経験をした。抹消後は「下(2軍)で抑えていれば上がれる。経験として上がれたのは良かった」と前向きに受け止め、雪辱を誓っていた。

 試合後は「精いっぱいでした。投げるので」と重圧に押しつぶされながら踏み出した第一歩。「もう一回投げたい思いも強くなった。しっかり自分の投球をできるように頑張ります」と表情を引き締めた。

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