阪神・近本 まずは1本&1勝を ラスト2戦欠場も「いままでよりいいオープン戦過ごせた」 6年目シーズン開幕へ

 フリー打撃で快音を響かせる近本(撮影・立川洋一郎)
 練習の合間、笑顔を見せる近本(撮影・田中太一)
2枚

 阪神の近本光司外野手(29)がデイリースポーツの読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす企画「謳歌」。リーグ開幕を目前に控え、オープン戦で打率・364を残した打席での考え方、6年目のシーズンへ向けての思いを語った。球団史上初の連覇を目指す今季も頼れるトップバッターがチームを支える。その1。

 ◇  ◇

 僕にとって6年目のシーズンが始まります。年数を重ねても開幕に対する不安、シーズンに対する不安は大きいですし、変わりません。そこは拭いきれないことだと思っています。不安はありますが、どうにかなるという思いもあります。そこまで深く考えないように。考えても何もできないですし、開幕する日は決まっていますからね。

 シーズンが始まると、1勝目というのはやっぱり大きいです。それは、昨年もおととしも感じました。昨年は3月31日、DeNAとの開幕戦で1勝目。一方でおととしは9連敗から始まり、10試合目の4月5日・DeNA戦で1勝目を挙げました。チームとしては1勝目、個人としてはヒットの1本目を打つことができれば、安心すると思います。投手だと、1アウト1イニングを抑えるというのが大きいかもしれないです。もちろん安心できるのが、早ければ早いほどいいですね。

 今年、オープン戦には15試合に出場しました。コンディションを整えるために最後の2試合は欠場しましたが、いままでよりもいいオープン戦を過ごせました。打率(・364)を残せていたからこそ、打たないといけないという意識はそこまでなく、明確なテーマを持って打席に立つことができました。

 テーマの1つめは、打ちにいくと決めた中で、タイミングが合えばそのまま打ちにいく。2つめは、打ちにいくと決めたけど、狙った球と違うなら打たない。3つめは空振り三振をしない。でも、見逃し三振は仕方ないという中でボールを見極める。ストライクなのか、ボールなのか見極める判断をしようという打席がありました。

 打たされないようにしよう、というのも心がけていました。今年のオープン戦はゴロアウトがほとんどなかったんです。アウトになった28打席の内訳を見ると、ゴロアウトは6個。あとはフライアウト(13個)、ライナー(1個)、三振(8個)でした。いい内容だったと思います。三振も悪いと考えるのではなくて、振った球がストライクではなく、ボールだから当たらないのは仕方ないという捉え方をしていました。それをシーズンでは見逃せるようにしようと。フライアウトもちゃんとしたポイントで打てていた結果であって、自分のポイントで打てていないゴロよりかは、いいなという感じです。

 今までだったら、新しいことに挑戦してダメだったら戻すというのがあったんです。でも今年はある程度、こういうふうにしたいと思ったら、こういう形にすれば自分のやりたいことができるなと思いました。シーズンが始まる日は決まっています。だったら、その日までにやりたいことをしっかりするとか、修正能力を上げることが大事かなと思います。でも、そこに向けて動いていくというよりかは、やりたいことに取り組んでいる中に開幕の日があるという感じです。

 時間軸で考えると、左が過去で真ん中が現在、右が未来とします。やりたいことが未来のところにあるのなら、やりたいことをずっとやっていくじゃないですか。その中に開幕というのがあるという感じです。自分のやりたいことにゴールはないと思っているので、シーズンを終えても完了していないと思います。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス