元阪神監督が阪神・中野に苦言「2番打者としては少し残念な意識に映った」 六回無死一、二塁の先制機で左飛 走者進められず無得点
「オープン戦、中日0-0阪神」(15日、バンテリンドーム)
元阪神監督で、デイリースポーツ評論家の藤田平氏が、六回無死一、二塁の先制機で左飛に倒れた阪神・中野の打撃内容について「2番打者としては少し残念な意識に映る」と指摘した。
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両軍無得点の引き分けで、岡田阪神は7試合を残してオープン戦の負け越しが決定した。1勝9敗1分け。勝敗は度外視していいが、岡田監督がバンテリンドームからの8試合から本番仕様に近い形になると示唆してきただけに、藤田氏は残念に思えて仕方がなかった。
中野は初球にセーフティーバントを試みてファウル。「これはベンチのサインじゃなしに、自分の判断だろうね。2球目からはヒッティングになっていたし」。ボール球を2球見送った後、141キロの直球を左飛。走者を進めることができなかった。
「決して引っ張り込むことができない難しい球じゃなかったからね。あそこは最低でも引っ張ってゴロを打ってほしかった。ベンチの岡田監督からしても、中野に任せておけば、最低でも進塁打は打ってくれるやろ-と思っていたはずの場面だろうからね。開幕に向けて、ここから細かな野球をやっていくという中において、2番打者としては少し残念な意識に映ったね」と表情を曇らせた。
藤田氏は続けて「開幕が近づいてくるごとに、自然と調子を上げてくるだろうけども、いくら昨年の優勝チームとはいえ、隙を見せるような野球をやっていると足をすくわれる可能性がある。そろそろ意識のスイッチも切り替える時期に入ってきている」と語った。
一方、2年連続で開幕投手を務める青柳は6回4安打無失点。初回以外は走者を背負ったが、持ち前の打たせて取るピッチングで三塁ベースを踏ませなかった。
「青柳はまずまずというか順調。ボールの走りも良かったし、球も強かった。なにより、コントロールが大暴れしていなかった。あと1回登板があると思うけど、心配はいらないんじゃないかな」と高評価を与えた。
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