阪神・梅野 連覇&完全復活へ「ワクワク」 骨折離脱の「悔しい思い」原動力に 現状維持で更改

 会見を終え、退席する梅野(撮影・山口登)
 契約更改を終え会見する梅野(撮影・山口登)
 契約更改を終え会見する梅野(撮影・山口登)
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 複数年契約を結ぶ阪神・梅野隆太郎捕手(32)が21日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億6000万円でサインした。来季は3年契約の3年目で「来年に関してはすごいワクワクしています」と笑顔。今年8月に左尺骨骨折で戦線離脱したが、考える時間を作れたことが大きかったという。「ワクワクできるのも悔しい思いもありき」と原動力に変え、チームを連覇に導く。(金額は推定)

 会見場に姿を現した梅野の表情は、どこか晴れやかだった。今年8月の左尺骨骨折の影響で試合に出られず「悔しい思いをした」と正直な思いも語ったが、球団史上初の連覇を目指す来季への戦いを待ちきれない様子だ。

 「10年間戦ってきた上で11年目を迎える中でまたやって、ワクワクできるというのも悔しい思いをしたからこそ。それありきだと思う。来年に向けて考えた時間がありました。来年に関してはすごいワクワクしています」

 開幕以降は球場でプレーする選手として、離脱期間は球場の外から約3カ月間、岡田野球の神髄を見た。前年の秋季キャンプからの守備徹底、投手を中心とした守り勝つ野球、四球増での得点力向上。「実際に選手の意識が変わり、浸透して1年間戦えたんじゃないかな」と梅野も言う。

 岡田監督は士気を高めてくれた存在でもあった。合流した日本シリーズでは「走れるやろ」と直接声をかけられた。故障続きだった湯浅を日本シリーズの舞台で起用したことにも触れ、「(岡田監督は)気持ちも熱いし、人情だったり。(湯浅の)心を再起させるというかね」。強くなったチーム、熱い指揮官の下で戦う33歳シーズン。約3カ月間、考える時間に充てたことで来年、戦うイメージはできている。

 今季は坂本との併用が続いた。指揮官は来季も、「W正捕手」の体制で臨む方針を既に示している。報道陣から問われると「自分のパフォーマンスをやること。ストロングポイントを生かし、できること、やることをやるのが一番」と力を込めた。

 球団施設で年内は調整し「年内にはしっかり打てるように」とプランを抱く。「自分の体を見つめ直しながら、しっかり戦えるベストパフォーマンスを出していける体をしっかり作り上げて来年は頑張りたい」と戦闘ボディーに仕上げていく。

 「連覇のチャンスはウチのチームだけ。熱い応援の中、しびれるような試合をやっていきたい」。猛虎軍団の扇の要として、必ず連覇の旗手となる。

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