阪神・佐藤輝 一発締め 岡田監督の前で逆方向へド~ン CS予行演習「良いんじゃないですか?」

 「フェニックス・リーグ、阪神タイガース4-2北海道日本ハムファイターズ」(15日、SOKKENスタジアム)

 甲子園でもアーチを頼む!!阪神の佐藤輝明内野手(24)が15日、みやざきフェニックス・リーグの日本ハム戦(SOKKEN)で本塁打を放った。この日、18日から始まるCSファイナルSの相手が広島に決定。ポストシーズン前、最後の実戦を一発で締めくくった5番打者は、気持ちよく日本シリーズ出場をかけた戦いに臨む。

 快音が響く。南国の風に乗った白球はグングンと伸びた。打球を懸命に追っていた中堅手の頭上を軽々と超え、左中間の芝へ着弾。CSファイナルSへ向けた最後の実戦で、佐藤輝が価値ある一発締めだ。

 「いい球を投げてたので、振り負けないようにいきました」

 今季打率・300&9本塁打と得意とした左腕相手に、真価を発揮した。2点を追う五回先頭。岡田監督が「キレのあるええボール投げとったよな」と評価した相手先発・根本に対し、1ストライクから内角高め143キロ直球を振り抜き、逆方向へソロをマークした。レギュラーシーズンでは中堅より左方向への本塁打は24本中、3本だった佐藤輝。「センター方向というのはいいかなと思います」とうなずいた。

 自身にとっても、チームにとっても、明るい材料だ。前日14日の西武戦では4打数無安打に終わっていた中、「出ないよりは良いんじゃないですか?」と納得顔。10日・ヤクルト戦では3番・森下が、14日・西武戦では4番・大山が一発を放っており、フェニックス・リーグでクリーンアップが本塁打そろい踏みとなった。

 決戦の時はもう目の前だ。この日、CSファーストSでDeNAを下した広島を、甲子園で迎え撃つことが決定。帰阪のため向かった宮崎空港で結果を見届けた佐藤輝は「どこ相手でもしっかり、やることをやって。作戦とかはスコアラーの人と話し合っていきたい」と冷静に意気込みを語った。2日間という短い期間だったが、実戦勘を維持するために充実の時間を過ごし「ホームランも出たので、また(甲子園に)戻ってしっかり練習で調整して、いい準備して本番を迎えたいです」と視線を先に向ける。

 宮崎の空にアーチをかけ、帰路に就いた背番号8。CSの予行練習だと思って良いか?という報道陣の問いかけには「いいんじゃないですか」とニヤリと笑った。18年ぶりVの推進力となった男が、自信を持って短期決戦へと挑む。

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