阪神・岡田監督「そら、当然やろ」新基準ブロッキングベース導入に 横浜スタジアムでの猛抗議実る

 練習途中で審判らと話をする岡田監督(左端)=撮影・立川洋一郎
 笑顔でメンバー表交換をする岡田監督(右)=撮影・中田匡峻
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 「中日ドラゴンズ2-8阪神タイガース」(5日、バンテリンドーム)

 阪神・岡田彰布監督は試合後、新たに「ブロッキングベース」の基準が設けられ、この試合から運用が開始されたことに「そら、当然やろ」と語った。

 試合前には審判団と話し合う場面も見られた岡田監督。実際に中日戦で判定の基準となるようなプレーはなかったが、素早いNPBと12球団の対応に理解を示した形だ。

 4日に行われた実行委員会では森健次郎審判部長が「ルールを変えるわけではなく、運用を少し変えます」と前置きした上で、変更点の詳細を説明。「完全にベースをふさいでしまった状態では走者はいかんともしがたい。不可抗力なので(走塁)妨害ではないですが、走者の不利益を取り除くということで進塁を認めます」と説明していた。

 当該の場面は8月18日のDeNA-阪神戦で、阪神が1点を追った九回1死一塁、代走・熊谷が二盗を試みたが、ベースカバーに入った遊撃・京田の足がベースをふさぐ形になり、熊谷の足が入るスペースを奪った。一度はセーフと判定されたものの、三浦監督のリクエストでアウトに判定変更。岡田監督が猛抗議し、阪神側は意見書を提出した。今後は完全にセーフのタイミングと判断された場合は、進塁が認められることになる。

 森審判部長は今後の運用について「まずは当該審判員の目視。アンパイアのジャッジメント」とし、監督からリクエスト要求された場合は、リプレー映像で検証を行う。また、けん制での帰塁に関しても同様に、不可抗力でベースをふさいだ場合は「妨害とはせずにブロッキングベースということで、戻っている塁に進塁権を認める」と語っていた。

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