「阪神タイガース４－２広島東洋カープ」（３０日、甲子園球場）

　連夜の熱投で勝利をぐっと引き寄せた。阪神の加治屋蓮投手、島本浩也投手が好救援。甲子園の大歓声を浴びた。八回、２点差に迫られてなお１死二、三塁。右打者の菊池のところで加治屋が２番手でマウンドに。一打同点のピンチだったが、初球で二飛に仕留めた。

　「自分の仕事ができてよかったですし、将司（伊藤将）の勝ちを何回か消していたので、より強い気持ちを持って上がりました」と笑顔を見せた。なおも２死二、三塁で左打者の秋山に対して島本にスイッチ。「将司が粘ってくれていたので絶対、０に抑えようと」とフルカウントの末、遊飛に。見事に仕事を果たした。

　この試合は２８、２９日と連投した岩貞がベンチ外。２人は今週６試合中５試合目の登板となったが、「そんなに球数が多くなかったんでね。まあ、いま調子いいピッチャーいうかね、あの二人もね、きょうも選択したんですけどね」と起用した岡田監督の期待に応えてみせた。

　登板５試合中、加治屋は３ホールド、防御率２・４５。島本は１勝１ホールド、防御率２・７０。加治屋が「残りの自分の登板試合は全部０でいく気持ちですし、どれだけ連投が続こうが、優勝するために頑張りたい」と話せば、島本も「元気です。まだまだ投げられるように頑張ります」と力を込めた。ウル虎の夏に躍動した２人が、“アレ”に向かって奮闘を続ける。