阪神・岡田監督 ミス連鎖でタメ息連発「首位にいるチームがまだそんなことするんやもんな」
「東京ヤクルトスワローズ6-3阪神タイガース」(22日、神宮球場)
最後の追い上げもあと一歩及ばなかった。3点を追う九回、守護神・田口を攻め、1死満塁。大逆転ムードが漂ったが…。代打の原口、渡辺諒が倒れ、後半戦の開幕は悔しい黒星スタートとなった。
会見場に現れた阪神・岡田彰布監督(65)は深いため息をついて、ソファに腰を下ろした。「完璧、勝ちゲームやで」。「首位にいるチームがまだそんなことするんやもんな」。ミスの連鎖に嘆きが止まらない。
あきれ返ったのは九回だ。1死一、二塁から梅野の打球は右越えとなったが、二走・大山はタッチアップの体勢を取っていたため、本塁に生還できず三塁でストップ。得点が入っていれば、流れがガラリと変わる場面だけに、指揮官の言葉には失望感がにじむ。
「3点差でタッチアップしてどないすんの、ハーフウエーやろ。はあ…。だから2点差なって、1死二、三塁よ。二塁打やんか、梅野もな。全然違うよ、次、代打行くもん」
走塁だけではない。守備でもミスが失点に直結した。初回、無死一塁から先発・青柳が一塁へけん制悪送球。ピンチを広げ、2点の先制を許した。「0点やんか、何であんなけん制を投げるんやろ。村上のあれ(左邪飛)でチェンジや」
0-3の五回も、無死一塁から武岡の三塁線へのバントで三塁がガラ空きに。一走・山崎に三塁進塁を許した。「カバーもサードに行けへんねんもん。ぼけーっとしとんやろ」。青柳はその後、村上に特大2ランを被弾。「そらコントロールが全然やもんなあ。逆戻りやなあ」。後半戦の開幕を託した右腕の5回5失点も大誤算だった。
「普通にやったらええんやて」。2位・広島が勝ったため、いよいよゲーム差なしの3厘差に迫られた。まずは後半戦の1勝から再スタートを切りたい。
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