岡田阪神 また2死から4点ミラクル5連勝 交流戦前の首位確定「別に変わったこともやってないしな」

 延長10回、適時二塁打を放った佐藤輝明に向かってバンザイする伊藤将司(右から2人目)ら阪神ナイン
 試合後、伊藤将(右)を迎える岡田監督
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 「ヤクルト4-7阪神」(25日、神宮球場)

 連夜の劇勝だ!!阪神が今季2度目の5連勝で貯金を今季最多の14とし、2位・DeNAと今季最大の4ゲーム差に広げた。八回に同点とされたものの、延長十回2死から4点を奪うなど、この日もミラクル猛虎は健在。首位での交流戦突入も確定した。岡田彰布監督(65)は全員でつないで勝ち切った内容に手応えをつかみ、26日からの巨人3連戦(甲子園)に最高の形で挑む。

 神宮の杜に六甲おろしが響き渡った。前夜の九回2死からの大逆転に続くミラクル勝利に、スタンドはお祭り騒ぎだ。試合後、阪神・岡田監督も熱くなっていた。会見場に現れると「暑っ」と言って、ソファに腰を下ろした。

 「別に変わったこともやってないしな。逆転されたり投手もずっと抑えられへんから。何とか追いつける時に代打攻勢というかな、みんなみんなでやるっていう、そういう雰囲気を生み出さなあかんしと思って。昨日、今日とみんなうまいこと仕事してるからな」

 3-3の延長十回、ドラマが待っていた。2死から1番・近本が中前打で出塁すると、すかさず二盗を成功。続く中野の打席、2ボールとなったところでヤクルトが星から木沢にスイッチ。「何でピッチャー代えたんやろなあ。敬遠はちょっと予想してなかった」。岡田監督も驚きの展開だったが、ノイジーが右前打でつなぐと、大山は押し出し四球を選び勝ち越し。さらに佐藤輝の走者一掃の二塁打で勝負を決めた。岡田監督は、頼もしいクリーンアップだけでなく、1、2番の働きにも目を細める。

 「チャンスで回ってくるからな。そら1、2番があんだけ出塁率いいから、たまにノイジーで止まるけど、そらあいつでつながったら打点なるわな」

 どちらに転んでもおかしくないゲーム展開だった。3-2の八回2死一、三塁。2番手・加治屋がボークを取られて同点に。「初めてやオレもボークで同点とか」。指揮官も目を疑う光景だったが、すぐさま先を見据えて切り替えた。原口、梅野、島田、糸原、及川…。ベンチスタートの選手をグラウンドに送り込む。チーム一丸ムードを高め、勝利を引き寄せた。

 熟練のタクトで今季4度目の同一カード3連勝、貯金は今季最多14となった。2位・DeNAと4ゲーム差。首位で交流戦へ向かうことも決まった。26日からは甲子園に帰って巨人3連戦だ。猛虎の強さは本物。このままの勢いで、首位の座をガッチリ固める。

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