阪神・ドラ6富田“高校BIG4”超えや 同学年・佐々木朗希ら「追い越せるように」
「高校BIG4」を超えてみせる。阪神からドラフト6位で指名された富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が2日、梶山監督らと愛知県岡崎市の中根市長らを表敬訪問した。ドラフト指名を受けたことを報告し、「これから1軍ローテを目指して頑張ります」と力強く宣言した。
高校時代、かなわなかった甲子園のマウンド。「そういった地で、できるのはうれしい」と憧れの舞台へ胸を躍らせながら、悔しさも忘れない。高校時代に注目を浴びた同学年の西純、及川、ロッテ・佐々木朗、ヤクルト・奥川への思いは強い。「今、同じ舞台に立てて、ここから追い越せるように。同世代の中でも自分が上に立ってやっていけるような存在に」。岡崎といえば江戸幕府初代将軍・徳川家康のふるさと。富田も家康ばりに一時代を築き、引っ張っていく覚悟だ。
岡崎市で過ごした約2年は自身にとって大きな財産となった。「岡崎の人たちは温かい人ばかりで、応援されてきたのでそういうのを大事にやっていきたい」。大切にしている言葉は「感謝」。プロの世界でトップレベルの選手たちから貪欲に学び、同世代に追いつき、追い越す活躍で“故郷”に恩返しをする。
◆富田蓮(とみだ・れん)2001年9月6日生まれ。21歳。投手。岐阜県出身。174センチ、78キロ。左投げ左打ち。大垣商、三菱自動車岡崎を経て22年度ドラフト6位で阪神から指名を受ける。中学時代には大垣ボーイズに所属。大垣商では1年秋からベンチ入り。三菱自動車岡崎入社後、侍ジャパンのU-23代表にも選出された。最速は147キロ。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク。