阪神 甲子園の矢野コールに“矢野ガッツ”締め 帰還誓う「一緒に戦ってください!」

 ファンの矢野コールに、矢野監督はガッツポーズで応える(撮影・山口登)
 ライトスタンドに向かって拳を突き上げる矢野監督(撮影・飯室逸平)
 グラウンドから引き揚げる矢野監督(撮影・高部洋祐)
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 「阪神3-3ヤクルト」(2日、甲子園球場)

 今季限りで退任する阪神・矢野燿大監督に、スタンドの虎党から惜別の「矢野コール」が巻き起こった。指揮官は引き上げる間際、右拳を突き上げる“矢野ガッツ”で歓声に応えた。

 レギュラーシーズン最終戦は引き分け。本拠地のファンの前で行ったあいさつは以下。

 「まずは今シーズンもコロナ禍の中、この甲子園球場には日本一の数の阪神タイガースファンの皆さんに来て頂きました。

 ビジター球場でのテレビ、ラジオ、色んな所で日本一の応援をして頂けたことに心から感謝申し上げます。

 昨日、3位が決定した瞬間、僕の気持ちは『5割にも達していないな』、『3位だけど喜んでいいのかな』と。そのような気持ちもありました。でも、僕の正直な気持ちは、めちゃくちゃ嬉しかったです。

 開幕9連敗、借金最大16。そのような状況の中でも諦めず、戦ってきてくれたことに、このチームの成長を感じています。

 僕は監督就任してから、ずっと夢と理想を語ってきました。苦しくても楽しもうぜ。あきらめずに挑戦しようぜ。怖くても一歩前にでようぜ。そういう理想と夢をずっと語ってきました。

 そしてコーチ、スタッフ、その思いを持って選手たちの背中を押し、選手たちもそれについて来れて、この3位を取れたと思っています。

 選手たちが粘りに粘って取ってくれたこの3位。もう一度、この甲子園球場に帰ってくるときは日本シリーズになります。この大好きな選手たちと、そして満員の甲子園で日本シリーズができることを思い描き、横浜スタジアム、神宮と僕たちの野球にまた挑戦していきます。

 今までもみなさんに感謝、感謝です。でも、もう少し僕たちと一緒に戦って下さい。最後までどうぞよろしくお願いします」

 シーズン3位でCS進出を決めている阪神は2位・DeNAとのファーストS、1位・ヤクルトのファイナルSを勝ち抜いて日本シリーズに進出しない限り、この試合が今季の本拠地最終戦。矢野監督にとっては“ラスト甲子園”になる可能性がある。

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