阪神・佐藤輝 Aクラス死守へもっともっとノッていけ!復調6戦連続Hも屈辱最後の打者
「阪神0-1ヤクルト」(18日、甲子園球場)
火が噴くような打球を放ち、阪神・佐藤輝が“二塁打王”の称号をグッと近づけた。6試合連続安打を放ち、両リーグトップで35本目の二塁打をマーク。守備でも好プレーが光り、攻守で存在感を発揮した。
五回1死の第2打席。カウント2-1から小川が投じた129キロフォークを思い切り引っ張ると、一塁・オスナの頭上を越え、ボールが右翼線を転々。サンタナの打球処理が遅れていることを確認すると、佐藤輝は加速して二塁へ進塁。得点にはつながらなかったが、好機を拡大させた。
守りで魅せたのは、二回先頭で藤浪VS村上の対決時だ。右翼フェンスに向かって強烈なライナー性の飛球が飛んだが、背走しながらジャンプして捕球。華麗なプレーに、マウンド上で右腕もグラブを掲げて感謝していた。
それでも、佐藤輝に笑顔は全くない。1点を追う九回2死一、三塁で打席に入った。島田が二盗に成功し、一打サヨナラと好機は広がったが、最後はカウント1-2からの140キロスプリットにバットが空を斬る。最終打者で勝負に負けたことが何よりも悔しい。
19号ソロを放った前夜の巨人戦では「目の前の試合を一試合、一試合勝ちに行きます」と話した佐藤輝。悔しさをバネに、20日・DeNA戦(甲子園)は必ず勝利に貢献する。