阪神 今季最多観衆の前で拙守完敗 再び借金1 このままでは終われない 絶対G倒締め

 5回、吉川の打球の目測を誤る近本(撮影・田中太一)
 6回、中田の打球をつかみ損ね、併殺を逃す佐藤輝
 7回、岡本和の打球を追うも中野はキャッチできず
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 「阪神1-7巨人」(3日、甲子園球場)

 今季最多4万2620人が詰め掛けた伝統の一戦で、あまりに寂しい夜となった。阪神は記録に表れない守備のミスが重なり、打線もわずか1点止まりで敗戦を喫して借金生活に逆戻り。4日は今季最後となる、甲子園での巨人戦。阪神・矢野燿大監督(53)も意気込みを示したように、甲子園で六甲おろしを歌わせてくれ。

 今季最多4万2620人の観衆から何度もため息が漏れた。記録に表れないミスが相次ぎ巨人に大敗。矢野監督はいつものように、ナインの背中を押しつつ、チームの課題を真正面から受け止めた。

 「まだまだ成長していかなあかんところやし。まあ、今日やったからしゃーないわで済ませるつもりはもちろんないんで」

 記録に表れないミスがことごとく、失点に結びついてしまった。痛恨だったのは1-1の五回だ。先頭・吉川の中堅正面を襲った打球を近本が目測を誤り前進、すぐさま背走してグラブを伸ばしたが届かず三塁打に。1-2の六回も、無死一塁から三塁・佐藤輝が痛烈な打球をグラブで止めながら、ボールを拾い上げるのに手間取り併殺を奪えなかった。

 極めつけは1-3で迎えた七回だ。1死二塁から代走・増田大に三盗を献上。そこから2点を失い、なおも2死一、二塁では、岡本和の飛球を中野と近本が一瞬、お見合いするような形に。中野が慌てて捕球体勢に入ったが、白球はグラブからこぼれ、とうとう試合が壊れてしまった。

 「近本やったら捕らなあかんよね」。矢野監督は五回のプレーを振り返ると、「テル自身も捕れるようになっていかないとダメ」と指摘。「チームの課題として球際っていうのはずっとあるんで、そこら辺はやっていきます」。残り17試合。歯がゆさは残るが、今は前を向くしかない。

 前夜のドローから一夜明け、打線も攻撃陣も元気がなかった。昨季打率・429とメルセデスを得意にしたマルテを「6番・一塁」で右足の張りから1軍復帰後初スタメンに抜てきしたが、3打数無安打。快音は聞かれず、好調・大山の後ろでブレーキになった。

 攻守に精彩を欠く敗戦で、4位・広島、5位・巨人と3ゲーム差となった。4日は今季最後となる、甲子園での伝統の一戦。矢野監督は「ファンの人には残念な思いをさせてしまった。最後の巨人戦、甲子園ということで全員で戦います」と力強く言った。上を目指すだけでなく、3位死守のためにも連敗は避けたい。必ず、白星で締めくくる。

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