阪神・青柳 背水鯉斬り「ダメならファームに行くだけ」4戦ぶり勝利へエースの強い覚悟

 懸命にボールを追う青柳
 久々の甲子園で練習する阪神先発投手陣。(奥左から)才木、西勇、伊藤将、青柳、西純(撮影・吉澤敬太)
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 30日・広島戦(甲子園)に先発する阪神・青柳晃洋投手(28)が29日、背水の覚悟を示した。前半戦からローテの柱としてチームを支えてきた右腕だが、現在は自身2連敗中で今季最長となる3試合連続白星なし。残り22試合。シーズンを良い形で終えるためにも、底力を見せる。

 広々とした青空。久しぶりに帰ってきた本拠地で、キャッチボールなどで汗を流した青柳は、強い覚悟を示した。

 「最近はメンタル面が大きいかなと。勝たなきゃいけないとか、自分が長いイニングを投げないといけないとか。技術うんぬんもありますけど、いろいろ考えすぎたなというのは、ここ3週くらいで思ったので。ダメならダメでファームに行くだけだ、くらいの気持ちで頑張りたい」

 進化を続け、チームを勝利へ導いてきた男だからこそ、歯がゆい思いが募っていた。2日・巨人戦(東京ド)で12勝目を挙げてから、3試合連続で白星から遠ざかる。リーグ最多タイ16回のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を誇る右腕だが、直近2試合は4回4失点、5回3失点と苦しい結果が続き、「ふがいない投球が続いている」と悔しさをにじませた。

 再進撃へ向けて、自分の投球に集中する。1・5ゲーム差に詰め寄られている4位・広島とは今季初対戦。発熱で離脱していた秋山が復帰予定など手ごわい相手と相対することとなるが、「打者がどんな感じかも投げてみないと分からない。前回は四球から失点したりとか、しょうもない失点が多かったので、防げるランナーとかを防ぐというのが1番」と意気込んだ。

 夏のロードを終え、約1カ月ぶりとなる甲子園での一戦。「僕自身、甲子園が1番打たれているので…」と苦笑いしたものの、「ファンが多かったり、声援があるというのはプラスの要素」と熱いエールを力に変える。

 現在、12勝、勝率8割、防御率1・70とタイトル3冠が射程圏内だ。「自分の投球、チームが勝つ可能性のある投球ができたら、そのまま継続もできると思う」と意欲をのぞかせた右腕。4試合ぶりの白星を目指し、青柳らしく腕を振る。

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