阪神・青柳 フォロワーさん招待を励みに突き進むエースへの道
「阪神2-1中日」(15日、甲子園球場)
阪神・青柳晃洋投手が自身7連勝で両リーグ最速となる今季10勝目をマーク。球団では93年・湯舟以来、29年ぶりだ。
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開幕直後。青柳は自身のインスタグラムにある投稿をした。
「今年はいつも応援していただいているフォロワーさん達を甲子園に招待できたらな~って思っています!」 不定期で数分間だけストーリーズ(24時間で消える投稿)に応募の投稿をし、抽選で選んだファンを甲子園の試合に招待するオリジナルの企画。「ガラガラのスタンドというのは結構、悲しかった」。新型コロナウイルスが猛威を振るい、無観客や入場制限がかかった聖地を見て、湧き上がった思いだった。
もう一つ理由がある。「僕が母子家庭だったので。子どもを連れて行きたいけど時間がないとか、お金をそこ(野球観戦)にかけられない人とかが来られたらうれしいなと」。招待できるのは1試合2人。微力かもしれないが、間近で見る選手の全力プレーや熱い応援…その時間が、かけがえのないものとなることを知っている。
さまざまな“人生”との出会いもあった。ある時招待したのは小さな男の子と、そのお母さん。応募したのは、高校を卒業してすぐに働くという男の子の兄だった。「『最後に大好きな阪神ファンの弟を連れて行ってあげたいです』と。行った写真とかも送ってくれたりしたので、すごい良かった」。新たな励みを力に、これからも腕を振る。(デイリースポーツ・阪神担当・間宮 涼)
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