2発被弾の阪神・西純に佐藤義則氏「細かい制球力を身につけることが課題」

 先発し力投する西純(撮影・山口登)
 力投する先発の西純(撮影・飯室逸平)
5回、鵜飼に逆転2ランを許し、ぼう然と打球を見上げる西純(撮影・田中太一)
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 「中日3-4阪神」(8日、バンテリンドーム)

 今季2度目の先発となった阪神・西純矢投手(20)は6回6安打3失点で降板。今季2勝目は手にできなかったが、2本の本塁打を浴びながらも試合をつくり、チームの勝利につなげた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(67)は3年目右腕の成長ぶりに「今後も先発ローテとして十分にやっていける」と太鼓判を押した。

  ◇  ◇

 前回(1日・巨人戦)に続き、この日も直球は150キロ以上出ていたし、フォークで三振も取れていた。上背があるから、フォークの落差が大きく、打者にとって打ちづらい球だと思う。四球も1つしか出さず制球も良かったね。よく頑張ったんじゃないかな。

 ただ、2被弾は今後の課題。いずれも右打者(鵜飼、石川昂)に甘く入った球を打たれたものだった。西純は腕を縦に振るタイプなので外角に投げようとすると、ベースの内側に入りやすい。べースの外に逃げていく球なら問題ないが、内に入ると打者には打ちごろの球になる。しかもシュート回転しやすい投げ方でもあるので、シュート回転した時は少し球威が落ちる。高めにいくと長打を食らう羽目になる。この日の2発も広いバンテリンドームで完璧にスタンドまで運ばれたものだった。より細かい制球力を身につけていくことが課題になる。

 とはいえ、今季初勝利を挙げた巨人戦に続き、試合はしっかりとつくった。去年5月にプロ初勝利を挙げた時は四球も多く、安定感はなかった。たまたまうまくハマって勝てた感じだったけど、今季の投球は1年前とは比べものにならないほどの成長を感じる。

 体もさらに大きくなって、球にもより勢いが出てきた。制球も格段に良くなっている。これだけの投球ができれば、今後も先発ローテの一角として十分にやっていける。今回は勝ち星は手にできなかったけど、次回の登板がとても楽しみだ。

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